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その後のハッピー
F★★
♪ぽぽぽぽ〜ん
その夜、えりぽんが帰宅すると早速ぽんぽん携帯が鳴った。
えりぽ「管理人さ〜ん!んふふふー。なのれす。」
管理人「おお、どうしたえりぽん。嬉しそうだな。」
えりぽ「あのね。ハッピーがしゃべったの!」
管理人「そうか!しゃべったか!」
えりぽ「しゃべったのれす〜。んふふふー。」
管理人「何て言ったんだ、あいつは?」
えりぽ「あのね。んふふふー。エリポン、ダイスキ。バイバイ・・・だって!」
管理人「そうか!えりぽんのことが好きだってか、あいつ。オウムのくせにコクりやがって!」
えりぽ「んふふふー。」
えりぽ「『私もハッピーが大好きだよ。いつかまた会おうね。』って言ったのれす〜。んふふふー。」
管理人「そうか、そうか。良かったな、えりぽん。」
えりぽ「はい、なのれす〜〜。」
管理人「途中から番組に参加して大変だっただろう。娘。の仕事と重なってつらかっただろう。バトンもうまくできなくて、他の二人にも負い目を感じていただろう。」
えりぽ「はい・・・。」
管理人「でも、最後までやり通した。山寺も言ってたが、心ある人間は君の頑張る姿をちゃんと見ていたぞ。もちろん、管理人もな。」
えりぽ「はい。」
管理人「半年間、眠気に耐えてよく頑張った!感動した!えりぽん、おはガールメープル卒業おめでとう!」
えりぽ「はい!なのれす〜〜!!」
何とかしてハッピーに芸をさせようとする山寺。頑なに拒み無言を貫いたハッピー。
管理人にはお前の気持ちが分かるぞ。
誇りのある人間なら誰だってカメラの前でピエロにはなりたくない。人間じゃないけど。鳥だけど。
ハッピーよ。白いオウムよ。
明日からお前は子供たちに会いに被災地の小学校を回るのだ。
『出会った人をハッピーにする。』
それがお前の名前に込められた意味なのだぞ。 (終わり)
** 820と826の2枚ですが、「モベキマス2012」となっていましたが2011年の画像でしたので訂正しました。**

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その後のハッピー C★★
うんちを我慢したおかげで番組生き残りをかけたチャレンジに失敗したハッピー。
あ〜あ、やっちゃったなこのオウム・・・。
「ふん。やっぱりだめだったか。・・・おい!」
山寺の合図と共に白衣を着た北チョヌルンの工作員2名が現れた。
「え?ちょっと待って。」
えりぽんの眼前でハッピーを止まり木ごとさらう二人。
そのまま何処かへ拉致される!
「だめだよ!ハッピーを連れていかないで!」
ハッピーの後を追おうとしてスタッフに取り押さえられるえりぽん。
「いやなのれす〜〜!ハッピー〜〜!!」
「いいんだ、えりぽん。こうするのがあいつのためなんだよ。」
山寺が冷徹に言い放つ。
何と言う衝撃的な映像だろう。
白昼堂々と、どころの話ではない。
朝の生放送で、しかもカメラを通してたくさんの子供たちが見ている前で、北チョヌルンに拉致される白いオウム!
この時、ハッピーは何を考えていたのか?
(う、うんちが出る。もう我慢できん・・・。)
北チョヌルンに現在も複数存在する、悪名高き政治犯の強制収容所。
ハッピーはその一つに隣接する敷地内に建てられた鳥類のための矯正施設で、再教育を受けることとなった。
脱北は不可能、生きて日本に戻ることもないだろうと思われたのだが・・・。
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その後のハッピー D★★
北チョヌルンには、脱北者や体制批判者(つまり将軍様をバカにしちゃった人たち)等の政治犯を収容する強制収容所が現在も複数存在する。
人里離れたその収容所の一つに隣接する敷地内に、鳥類のための矯正トレーニング施設があった。
ここでハッピーは話し方と芸の再教育を受けることになった。
歌が歌えなくなったカナリア、自分の名前を忘れたインコ、どもりが治らない九官鳥、ストレスで毎日自分の羽を抜く文鳥。
そこには社会に適合できなくなった鳥たちがたくさんおり、一日10時間もの厳しい強制労働の合間に社会復帰を目指して再教育を受けていた。
脱北は不可能、まさにこの世の地獄。生きてハッピーが日本に戻ることはないだろうと思われたのだが・・・。
わずか一週間でハッピーは日本に戻ってきた。
北チョヌルンの施設からTV東京宛に、鳥カゴに入れられたまま国際郵便小包で送り返されたのであった。
小包には全ての課題をクリアしたハッピーの写真と、トレーニング施設の所長の手紙が添えられていた。
『全て、課題OK。このおーむ、非の打ち所悪く、天才的。再教育無我。いいおーむ返し。』
スタッフ「わけ分からん手紙ですねえ。何でしょうこれは。」
山寺「オツムが足りないか、日本語が不得手か、どちらかだろう。」
スタッフ「課題を全てクリアしたということでしょうか。」
山寺「うむ。非の打ち所の無い天才オウムだと。再教育の必要がないので送り返すということのようだな。」
スタッフ「じゃあ、さっそく明日の放送から現場に復帰させましょうか。」
山寺「うむ。でもまあ、ムダだと思うがな・・・。」
こうして帰国翌日の金曜日に、急遽番組に復帰したハッピー。
生まれ変わった姿を見せてくれるものと期待されたのだが・・・。
結論をいうとハッピーは以前と全く変わっていなかった。
生放送中は何もしゃべらず、何の芸も見せない。
おはガールが何を話しかけても黙って遠くを見ているだけだった。
山寺「やはりな。こいつは本当は何でもしゃべれるし、どんな芸もできる。だが放送中には何もするつもりが無い。」
スタッフ「番組に協力する気が無いということですか。舐めたオウムですね。」
山寺「カゴに入れて倉庫に置いとけ。二度とオレの番組には出さない。」
翌週からハッピーが番組に出演することはもう無かった。
3月の末にはハッピーの所属事務所との契約が切れる。
事実上の来期の戦力外通告であった。
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その後のハッピー E★★
3月27日、おはガールメープル卒業式。
この日、生放送が終わるとTV東京の近くの会場でおはスタの打ち上げ会が行われた。
打ち上げといっても、そこはせいぜいおはスタ程度の番組、大規模なパーティーが開かれたわけではない。
司会の山寺、おはガールの3人、正装のおっぱっぴ〜らレギュラー陣とスタッフが集まって、中華料理店のワンフロアで行われた。
だが。番組レギュラーでありながら、そこにはオウムのハッピーの姿はなかった。
「あいつは来なくていい。辛気臭いオウムは。料理がまずくなる。」
山寺の一言でハッピーは打ち上げ会に呼ばれなかったのだ。
楽しげな宴が進む中、会場の誰もオウムのことなど気にも留めない。
ただ一人、ハッピーのことが気がかりなえりぽんは、打ち上げを抜け出しハッピーの元に向かった。
途中から急遽番組におはガールとして参加したえりぽん。
同じように番組になじめず、山寺に嫌われていたハッピーのことを、えりぽんはいつも気にかけていたのだった。
TV東京の大道具室。
粗末な倉庫の中で、ハッピーは鳥カゴに入れられて目を閉じたままじっとしていた。
弱っているようにも見えた。
「ハッピー・・・!」
えりぽんの呼びかけにも動かないハッピー。
「ハッピー!まさか、死んでるんじゃないでしょうね?ハッピー!何とか言ってよ、なのれす!!」
ハッピーはうっすらとまぶたを開けたが、やはりえりぽんの呼びかけに何の反応も示さない。
置物のように微動だにせず、遠くを見ているだけだ。
「ハッピー。食べ物がないんだね?」
2、3日前にスタッフが与えたエサはもう食べきっていて、あとは汚い水が入れてあるだけだった。
「かわいそうなのれす。」
えりぽんは持ってきたヒマワリの種をたくさん入れてあげて、水もきれいなものに換えてあげた。
「ハッピー。私も今日でおはガール卒業なんだよ。何か言って。」
黙って前を見ているハッピー。
えりぽんの最後の問いかけにも反応する気配はない。
「最後にハッピーとお話がしたかったけど。残念なのれす。・・・じゃあね。元気でね。」
倉庫のドアを開けて帰ろうとした、その時だ。
どこからか、変な声がする。
「エリポン、エリポン・・・。」
「ん?誰れすか?」
「エリポン、エリポン・・・。エリポン、エリポン・・・。」
振り向くと、声の主は何とあの白いオウムではないか!
「ハ、ハッピーが!ハッピーがしゃべってる!何?何て言ったの、ハッピー?」
「エリポン、エリポン。・・・エリポン、ダイスキ。・・・バイバイ。」
「ハッピー・・・!!」

